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March 16, 2018

2018.2.10 JaSMINe通信第1号

2018.2.10 JaSMINe通信第1号

皆様へ 

JaSMINe 通信へようこそ!
とはいってもまだこれからですが。ちなみに現在の読者数は約10人!
この、コアで時代の先端を行く人たちと共に、出発できることを実に幸せに思います。ぜひ、末永く、よろしくお願いします。

ところで、時代の先端と言えば、今AI(人工知能)がブーム?になっていますね。中でも私が気になっているのは音声認識応答技術です。アップルの「Siri(シリ)」、グルーグルの「OKグーグル」、NTTドコモの「しゃべってコンシェル」などがしのぎを削っています。

Siriに「結婚して!」というと「私は結婚するようなタイプじゃないですよ」なんて返事したりすると話題になりました。

となると、MIの学習者としては、未来のライバルはAI? とか考えてしまいます。ところがどうもそうでもないらしい。オックスフォード大学の研究チームの予測によると702の職業のうち、10~20年後まで 残る 職業のトップ25に、対人援助職が17も出てきます!
(1位のレクリエーション療法士、4位のメンタルヘルス・薬物関連ソーシャルワーカーからはじまって、作業療法士や医療ソーシャルワーカー、栄養士、内科医、外科医、歯科医、臨床心理士・カウンセラー・スクールカウンセラー、メンタルヘルスカウンセラーなど)
(出典: C.B.Frey and M. A. Osborne, "The Future of Employment : How Susceptible are Jobs to Computerisation?" September 17, 2013.)
https://www.oxfordmartin.ox.ac.uk/downloads/academic/The_Future_of_Employment.pdf

これはどういうことなのでしょう。「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトで有名な新井紀子氏(この人スゴイ!検索してみて)によると、これらの音声認識応答技術には「意味を理解しない」という決定的な弱点があるといいます。
例えば、
「この近くのおいしいイタリア料理の店は?」と訊いてみると、バシッとリストが出てきます。ところが次に、
「この近くのまずいイタリア料理の店は?」と訊いてみても、同じようなリストが返ってくるのです。さらに、
「この近くのイタリア料理以外のレストランは?」でも似たようなリストが…。

 つまりAIは入力された文章を単なる単語の羅列とみて、それまでに蓄積したやり取りのデータを検索し、統計的・確率的に最も現れやすい答えをリストアップするだけなので、どれだけビックなデータをため込んでも、「まずい」の意味が分からない以上、確率的にやり取りされることの多い、おいしいレストランと同じリストを示してしまうというのです。

 こうしたことから、新井氏はAIと人の可能性について次のようにまとめています。(AIの弱点は)「万個教えてようやく一を学ぶこと、応用が利かないこと、柔軟性がないこと、決められた(限定された)フレーム(枠組み)の中でしか計算処理ができないことなどです。繰り返し述べてきたとおり、AIには「意味が分からない」ということです。ですからその反対の、一を聞いて十を知る能力や応用力、柔軟性、フレームにとらわれない発想力などを備えていればAI恐るるに足らず、ということになります。」

 ちなみに、先ほどの「私は結婚するようなタイプではないですよ」というのは、どうやら開発チームが、「結婚して!」という言葉に対してそれらしく対応するように特別に作りこんでいたというのが事の真相のようです。

 新井氏は著書「AI vs 教科書が読めない子どもたち」(東洋経済新報社)の中で、こうしたAIについての誤解や、今後子どもたちに求められる教育について提言していますので、ぜひ手に取ってみてください。特にお子さんのいる方々。

 さて、ということで、私たちはまだしばらくは安心してMIの学習に邁進すればよいのですね。というか、MIの勉強によって身につく能力こそ、AIにはできない人の特性を最大化する近道に思えます。お互い頑張りましょう!

 最後に、次回への課題を出してみます。
「結婚して!」に対して、
「私は結婚するようなタイプではないですよ」と言われてしまったあなた。
次になんて言いますか?

の答えを広く(10人に)(笑)募集します。
Jasmine.tsushin@gmail.com へ回答案とお名前(ペンネーム可)を、簡単なコメントと共にお送りください。可能な限り次回のメルマガ上で扱いますね。それではまた。

磯村毅

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