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March 15, 2011

今こそ夢を

子どもたちのために、今こそ夢を語ろう 


 東日本大地震のニュース映像を見るたび、胸をつぶされる気持ちを繰り返しています。この数日はすべてを失った人たちの苦しみの声がじかに届くようになり本当に辛いです。原子力や防災の専門家たちも、泣き出さんばかりの顔をしていました。一生の仕事として本当に一生懸命やってきた彼らの悔しさがにじみ出ていました。
 しかし私を一番苦しめたのは子どもたちの泣き叫ぶ様子でした。
この重苦しさに押しつぶされそうになりながら、1つのアイデアが浮かびました。

 あえて、今こそ、この大災害を「最大限に活かす夢」を語り、それを子どもたちに届けよう、ということです。確かに、「復興」、という言葉がむなしく響くほどの現実です。しかし、こんな時こそ希望を失ってはいけない。大きな夢を描こう、いや単なる夢ではいけない、「やろうと思えばできる夢」、それでいて思わず夢の実現に参加したくなるような魅力的な夢。そう、子どもたちが、後になってから、「あの大地震は大変だったけれど、今から思えばあれがあったおかげで」といえるような魅力的かつ現実的なアイデアを語たり合いたいと思うのです。

 この日記はそのためのものです。mixiにコミュも作りました。
[今こそ夢を]
http://mixi.jp/view_community.pl?id=5528350

 そんなことより、現実に救助を求めている人への支援が先という意見もよく分かります。しかし、あえて、ここで「夢」をかたり、それを若者や子どもたちと共有することで、彼らに生き抜く勇気がわいてくる手助けができると思います。

 まずは私自身のプランを書いてみます。ほとんど絵空事に聞こえるかもしれませんが、日本人全体がやろうと思えばできることです。ぜひ、皆さんも、いろいろな夢やプランを語ってみてください。私のプランをさらに具体的にするアイデアも歓迎です。そして、復興のためのグランドデザインをみんなで練り上げていきましょう。よろしくお願いします。

 実はこの計画を昨日、ある会合で紹介したのですが、私の説明も悪かったのか反応は驚くほど鈍いものでした。むしろ冷ややかといっていいほどでした。確かに、大人の目線からすると、ばかげたたわごとに聞こえるかもしれません。しかし、実際に私の小学生と中学生の子供たちは非常に興味を持ってくれました。また、この大災害を、「風化させない」「語り継ぐ」そんなことで終わらせてしまってよいはずがありません。いつからこの国の大人は子供に夢を語らなくなったのでしょう・・・。
 是非、子供たちに戻ったつもりで、これから人生が始まるつもりになって、考えてみてください。

東北沿岸エコシティ・コンパクトシティ計画

津波で壊滅した沿岸部を、太陽光・風力などをエネルギーとする未来型のエコシティ・コンパクトシティとして復興させてはどうか。

・福島原子力発電所の事故により電力不足は続く。それをそのまま、太陽光発電、風力発電に置き換える。電気自動車のインフラもつくる。
・暮らしやすく、行政効率のよいコンパクトシティの特徴も持たせる。
・育児・医療・介護の配置、システムも新しいものにする。
・農業・漁業・林業についても何かできそうだけれど、わからないのでアイデア求む!

ポイント
現実可能性がある 中国などでは、エコシティの計画が急速に進んでいる
産業の発展になる 特に太陽電池や、風力発電、スマートグリッドなどを供給する企業などの国際競争力が上がる。


思いつく限りいろいろな方面に働きかけていきます。
みんなで人の輪を広げていきましょう。
今ならまだ間に合います。
政府を動かすには、最終的には賛同者の数です。
例えば上記「今こそ夢を」コミュの、参加者数、コメント数です。
「賛成」「応援している」だけでもいいです。
レスポンスを待っています。

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エコシティーの記事

エコシティーについて印象的な記事があったので紹介します。

NIKKEI BUSINESS 2011.1.24 より

直言極言
エコシティー
成長意欲がビジネスを生む  
安藤忠雄 [建築家]


資源とエネルギーを大量に消費し、環境を犠牲にして猛スピードで成長する国。もし、まだ中国に対してこのようなイメージを持っている方がおられたなら、そろそろ認識を改める時期だと言いたい。
 それを示す好例が、私がマスタープランを作成することになった「楽城プロジェクト」。中国最南端の海南島を舞台に、温家宝首相の肝いりで進められているエコシティー建設計画だ。
 私は昨年末、敷地を訪問したが、一面の田園風景が広がっているだけだった。楽城では古い家屋や集落を保存しつつ、それを観光資源として活用する。電気自動車をフル活用し、CO2(二酸化炭素)排出量ゼロを目指す。既存の近代都市を改造するのではなく、最初からエコロジーに配慮した田園都市の「理想郷」を作ろうとしているのが、楽城のユニークな点だ。
 ではなぜ、中国政府はエコシティーを作ろうとしているのだろうか。
 理由は明快だ。現在の中国経済は”燃費”が悪く、多くの資源を投入しなければ経済成長を続けられない。今のままの成長を続けた場合、確実に資源が足を引っ張ることになる。資源が枯渇する前に、13億人の国民を食わせられる体制を作らないと大変なことになる。そう政府首脳が気づいたからだ。

未来をイメージして課題発見
 かつては農村部に散らばっていた人口も、今後はさらに都市へと集中する。都市生活にはエネルギーが必要だ。住宅建設や水処理の問題も考えなければならない。こうした都市化にまつわる問題を解決するには、世界中から知恵を集める必要がある。そこで私にも声がかかったのだろう。やり取りの中でひしひしと感じるのは、中国人の「何が何でも成長するんだ」という強い意志だ。政府首脳から一般大衆まで、誰もが成長したいと考えている。だからこそ成長を阻害する壁が浮かび上がってくるといえる。
 ガソリンが不足するなら、電気自動車を使えば問題は緩和できる。未来をイメージすることで問題点を発見でき、見つかった課題を克服することでさらに成長する。これが中国の強さだ。
 本来なら、環境先進国を標榜する日本こそが、楽城のようなプロジェクトを世界に問うべきだろう。世界最高水準の環境技術を持ち、環境意識が高い人材も数多く抱えているからだ。資源がない国だからこそ、日本が世界のエコシティーを主導すべきだ。
 残念ながら、今の日本はそういう状況にはない。これは、日本人が満ち足りた生活の中で、成長したいという意欲を失ったこととの裏返しと言える。もっと豊かになりたい、成長したいという意欲がなければ、ビジネスの種となる、成長の阻害要因を見つけられないのは当然だ。
 スピード感も全く違う。楽城では恐らく5年以内に、立派なエコシティーが出来上がっているだろう。リーダー不在の日本で同じことをやろうとすると、会議だけでそのくらいの時間が過ぎてしまう。
 日本国内に閉じこもっていては、こういう刺激に触れられない。世界の人々がどんなスピード感で動いているのか、腹の底にどんな意思を持っているかは、インターネットでは決して分からない。その場の空気に触れることで、初めて理解できることは数多い。
 日本が世界に対して存在感を示し続けたいなら、世界と同じスピードで成長する必要がある。それができないなら、ぽつんと取り残されてしまうだけだ。まずは一歩外へと踏み出そう。

安藤忠雄(あんどう・ただお)氏
1941年大阪府生まれ。独学で建築を学び、街作りや環境再生など、従来の建築の枠を超えた提言を行う。2003年から東京大学名誉教授も勤める。


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