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November 27, 2006

NANA 5巻まで

 自分は映画NANAは、息子3人と見に行きました。こういうことは、もともと割と平気です。今日、福山に行く新幹線の中で、5巻まで漫画を読みました。ちょっと現段階では頭が混乱していて、コメントが難しい。
 二つあって、一つは、白いほうのナナが、きわめて危ない(いつAIDSに感染してもおかしくないくらいの)性行動をしてきたということ。物語が始まると(黒いナナの影響か)、それは過去のこととなって、やや「まとも」になる。
 もう一つは、どの登場人物にも、家族の存在感、とくに、父親の存在感が皆無であること。

 明らかに、最も魅力的な登場人物は、黒いナナとその恋人のカリスマギタリスト、レンで、この2人は、タバコ以外はきわめてストイック。恋愛にも、夢を追うこと(音楽)にも真剣である。若い人の憧れも、白いナナを自分に重ねつつ、この2人に集中しているはずだ。2人に共通しているのは、非常に芯が強いということで、父性的な要素がある。

 きっと彼らに熱狂的ファンがいる理由は、本来なら、ある程度の父親が果たしていたはずの部分を、彼らが肩代わりしてくれるからだろう。また、彼女(読者)たちが求めてやまないであろう純愛をそこに見出すからである(なんと外見からのイメージとは正反対に、黒いナナは、恋人のレンが始めての男性だし彼一筋なのだ)。

 そうすると、この二人に会うまでの、不倫したりいい加減だった白いナナが、普通の高校生の分身として描かれている点が、世のお父さんとしては、少なからずショックである。普通の子が、ここまでくずれてしまっていて、憧れの対象が、逆に強く、禁欲的に真剣に生きているという事態。いわば、現在の特別な存在(キャンディ)は、この2人ということになる。
そして、この2人のほうが、本物の家族よりもずっと、読者の子供たちに、影響力をもって魅力的な生き方を示しているという、家族の弱体化。 

想像以上に、子供を取り巻く環境は厳しそうだ・・・。世のお父さんよ、ガンバろう!
タバコなどひねて吸っている場合ではないのだ。

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