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November 30, 2006

待つことの意味

純:G社どうだった?
健一郎:自分は、一週間で書いた、リセパラの内容は、あくまで骨組みで、本の売られ方で、仕上げはかわってくると考えてた。それから、読者の禁煙成功を考えると、立ち読みのパラパラ読みは最悪で、袋詰めが必要とも感じていた。編集者のIさんは、「さもしさ」を感じてしまうのでまずい。という考えだった。
純:そこのリスクはもともとわかっていたけどね。

健一郎: 自分は、袋詰めにしないなら、具体的な売られ方についてのG社ならではのアイデアはあるのかとたずねてみた(自分の思いつく範囲で言えば、例えば、KR省のキャンペ-ンに乗り、化粧会社やTKN社とタイアップするとか)。
 彼らの考えは、びっくりするほど王道をいくもので、つまり、本自体の魅力を高めて、向こうから声がかかるのを待つ、という作戦。でもゆっくり考えてみると、焦って技巧に走るより、これもよいかなと考えが変わった。「チーズはどこへ消えた?をソニーが全社員に配った」みたいな話題が出たり、新聞や評論家に書いてもらうとか、広告を出すとか。押付けになってものってこないだろうし。

純:ふーん。素直なのね。
健一郎:うん。そこが僕のいいとこさあ? IさんとTさんは、拍子抜けするほど、本の内容に満足な感じだった。パワーアップしていると繰り返し言われたし、この中には健一郎ワールドが広がっているとか、はしの例えなんか、本当に面白いとか言ってくれた。

 実は、G社は、リセ禁を出すときに、本当は1番出してほしかった出版社だった。それが、待たされたけど、2作目で本当になるなんて、月並みだけど夢みたいだ。何とか、女性心理の部分をリセパラに入れたくて、出張の間、NANAを全部読んで、寝不足になったよ。NANAは五巻あたりで禁煙に挑戦してるね。この辺の分析はまた今度ね。

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November 27, 2006

NANA 5巻まで

 自分は映画NANAは、息子3人と見に行きました。こういうことは、もともと割と平気です。今日、福山に行く新幹線の中で、5巻まで漫画を読みました。ちょっと現段階では頭が混乱していて、コメントが難しい。
 二つあって、一つは、白いほうのナナが、きわめて危ない(いつAIDSに感染してもおかしくないくらいの)性行動をしてきたということ。物語が始まると(黒いナナの影響か)、それは過去のこととなって、やや「まとも」になる。
 もう一つは、どの登場人物にも、家族の存在感、とくに、父親の存在感が皆無であること。

 明らかに、最も魅力的な登場人物は、黒いナナとその恋人のカリスマギタリスト、レンで、この2人は、タバコ以外はきわめてストイック。恋愛にも、夢を追うこと(音楽)にも真剣である。若い人の憧れも、白いナナを自分に重ねつつ、この2人に集中しているはずだ。2人に共通しているのは、非常に芯が強いということで、父性的な要素がある。

 きっと彼らに熱狂的ファンがいる理由は、本来なら、ある程度の父親が果たしていたはずの部分を、彼らが肩代わりしてくれるからだろう。また、彼女(読者)たちが求めてやまないであろう純愛をそこに見出すからである(なんと外見からのイメージとは正反対に、黒いナナは、恋人のレンが始めての男性だし彼一筋なのだ)。

 そうすると、この二人に会うまでの、不倫したりいい加減だった白いナナが、普通の高校生の分身として描かれている点が、世のお父さんとしては、少なからずショックである。普通の子が、ここまでくずれてしまっていて、憧れの対象が、逆に強く、禁欲的に真剣に生きているという事態。いわば、現在の特別な存在(キャンディ)は、この2人ということになる。
そして、この2人のほうが、本物の家族よりもずっと、読者の子供たちに、影響力をもって魅力的な生き方を示しているという、家族の弱体化。 

想像以上に、子供を取り巻く環境は厳しそうだ・・・。世のお父さんよ、ガンバろう!
タバコなどひねて吸っている場合ではないのだ。

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November 26, 2006

NANA


Img_photobook1


女性と男性の違いについて考えている。アレン・カーも、女性のほうが、タバコに依存しやすいようだ、と書いている。ただ、「女性のための禁煙セラピー」を読んでも、自分には、性差について、明確な違いを読み取ることができなかった。

以前、NANAという映画を見に行った。喫煙シーンが非常に多い、若い女性に人気の問題映画と聞かされていたからだ。あのとき、映画館のロビーが「なんちゃって分煙」で、お母さんの1人がタバコをすっていたっけ。

 NANAは、確かにタバコまるけではあったけれど、意外なほど素直な青春映画で、ストーリーもなかなか魅力的であった。同じナナという名前の女の子が2人、ちょうど、白鳥と、黒鳥みたいな感じで出てくるのだ。そして、当然、陰のある、黒鳥のナナのほうが魅力的。しょうがないよね、これは。そして、その子がタバコを吸うわけだよね・・・。

 自分が映画NANAに1番惹かれたのは、白鳥のナナが、ちょうど私自身と同じように、黒鳥に引かれながらも、あくまでも、明るく天真爛漫な白鳥のままだ、ということ。そして逆に、黒鳥のナナのほうが、白鳥化しかねないような、通常の青春映画とは逆の微妙なバランスがある点だ。

 自分の見方は的外れかもしれないが、自分には、この映画や、原作の漫画には、ある意味、ベストセラーになった以上は、研究すべき点がたくさんあるのだと思う。時間が見つけて、よく味わってみたい。きっと女性の禁煙支援に役立つヒントが見つかると思う。

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November 22, 2006

禁煙講演会に参加下さった皆様へ

昨日はご多用な中、参加いただきありがとうございました。

予想外に多数の質問をいただき、
丁寧にお答えできなかったことをお詫びします。

後から、話し忘れたと気づいた重要点もあり
主な質問についてまとめておきました。
ご参考になさってください。 磯村毅


質問 しばらく吸わないでいると吸いたくなってくるのだが、大丈夫か。

リセット禁煙の特徴は、気づきの連鎖反応により、
新しい視点を得ることにあります。
これがうまくいけば、タバコを思い出しこそすれ、
吸いたい気持ちは薄れてしまいます。

質問 1回のカウンセリングで禁煙できるのか。成功率は?

答 1回のカウンセリングで禁煙できます。
リセット禁煙は、むしろ1回勝負の要素が強く、
1回めで禁煙できない場合、2回め以後の禁煙成功率は急激に下がってしまいます。
これは、気づきの連鎖反応により、「ああ、そうだったんだ!」という、
強い驚きや、感動を起こすことが必要なためで、
同じ話を聞くことになる、2回め以降では、どうしても、インパクトが落ちてしまうからです。

その意味で、カウンセリングを受ける予定のある人には、
リセット禁煙の本は、カウンセリングを受けるまでは、
読まないようにアドバイスしています。

成功率は、半年後の禁煙継続率で約60%です。

質問 今までのこともあり、うまく禁煙できるか心配だ。

答 不安な気持ち(感情)を解消するには、2つの方法があります。
一つは、「思考」を変えること。
これは、しっかり学習して、充分なデータを集めるということです。
特に、禁煙の場合は、タバコについて思い込んできたいろいろなことに気づき、
新しい視点を得ることが必要で、個人では困難なことが多く、
リセット禁煙はこの部分をサポートします。
こうしてしっかり、状況が把握できれば、それを元に、
「行動」に移ることができます。

不安を解消するもう一つの方法は、「行動」です。
禁煙で言えば、とにかく1日禁煙してみる、ということです。
実際に行動すれば、そのことにより、
「思考」の部分で、学習したこと、新しく気づいたことが本当だとわかり、
これでいいんだと、さらに行動する意欲がわいてきます。

このサイクルを1日1日とまわしていけば、自然と不安は解消されていきます。

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November 17, 2006

コンピュータが帰ってきた

スピーカーが壊れて、修理に出していたプリウスが帰ってきた。わずか10日間だったけど、バックアップに使っていた、コンピュータのほうが、なんとなく馴染んでしまって、ちょっと、データ、特にメール関係のデータを移し変えるのが面倒だな、なんて思ってしまった。修理に出すときは、あんなに心細く思ったのに。
 でも、送受信のメールとアドレス帳の上書きも無事すんでみると、「おかえり」という感じになってきた。リセット禁煙がここまでやってこれたのは、文字通り、このコンピューターとネットのおかげ、本当にお世話になっている(^^)

 大学に入学したときに、初めて買ってもらったコンピュータは、1月もたたないうちにただの箱になってしまった。学生だった私は、コンピューターを駆使して活躍する自分を夢見ていたのだか、全く歯が立たなかった。それを思うと、今のコンピュータは便利になって、自分でもなんとか使える。本当にありがたい。
 そういえば、長男は、めだかをもらったとき、名前をつけていたっけ。10匹も。
この子にも名前を付けてあげよう。今日は赤ちゃんの風邪も治ったし。

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November 13, 2006

緊張する?

 今日は禁煙外来のナースと、本の力について、話をしました。禁煙外来では時間がないので、身体依存に対して、パッチの処方、精神依存については、「リセット禁煙のすすめ」の購読と感想文の提出を求めています。

 この本が意外と効果ありで、本を読んでから、パッチをはる気がなくなり、やめても平気だった、という人が後をたちません。

 ナースの次の言葉が印象的でした。患者さんはドクターの前では、すごく緊張している。だから、一生懸命話しても、診察室を出たとたんに忘れてしまうかもしれない。実際、一般の内科外来でも、診察が終わった後に、外で待っていてくださいね、といっても、そのまま帰ってしまう人が、かなりいる。きっと、いろいろ説明を受けたことが頭の中にいっぱいになっていて、出たとたんに忘れてしまうのだろう。その点、本の場合は、ゆっくりリラックスして読めるので、それがいいのではないか。

 確かにそうかもしれないなあ。と感じました。

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November 10, 2006

うれしい定年 さびしい定年

「うれしい定年 さびしい定年」という本を読みました。
 冒頭で、著者北連一は、村上春樹の以下の文章を引用しています。

「僕は学校を出て以来どこの組織にも属することなく一人でこつこつ生きて来たわけだけれど、その二十年ちょっとのあいだ身をもって学んだ事実がひとつだけある。それは『個人と組織が喧嘩をしたら、まず間違いなく組織が勝つ』」

 北は、そんな強力な組織から、切り離されて定年生活に入ると、人恋しくなるから、普段から、遊び仲間を作っておくとよい、と書いています。そして、社交にも、つかず離れずの、参加しながら距離を置くという、「技術」を要すると指摘して、山崎正和の文章を紹介しています。

「社交とは厳密な意味で人間が感情を共有する行為だといえるだろう。そこでは中間的な距離を置いて関わりあう人間が、一定の時間空間を限って、適度に抑制された感情を緩やかに共有する」

 自分は常勤医師を辞め、週に2回の嘱託医として働くようになってから、帰属するところが希薄になってしまった、という意味では、まるで定年後のような毎日を送っています。これは自分にとっては、想像以上に心細いことでした。

 もちろん、中間的な距離を置いて関わりあう、練習もしなくては、とも思うのですが、なんとなく、それだけでは物足りない気もする。そんなとき、たまたま見た少林寺の雑誌に出ていた言葉が、徳不孤(とくふこ)

これは、論語の「里仁編」一文で、『徳不孤、必有隣』「徳は孤ならず、必ず隣あり」。有徳のものには必ず仲間がおり、孤立することなく、仲間とともに生きているという意味。だそうです。これを目指したいと思いました。

今日は長くなっちゃいました(^^)

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November 02, 2006

失読症

今日は専門学校で、学習障害について話す機会がありました。知能はよいのに、特定の学習がうまくできない子供たちのことです。例えば、失読症といって字を読むのが困難な子供があります。怠けているわけではなくです。不思議な感じもするのですが、こんな事実がわかっています。

アメリカでは日本より、失読症の子供が多く、7%前後というデータもあります。この理由としてアルファベットを使っていることが考えられています。その子たちは I have a chair を読む場合、単に、a,b,c がそれぞれ読めても、文字の組み合わせから、chair を「チェア」と読むことができないのです。でも、よく考えてみれば、chair と並んでいるときの a と table の a または、 peace のときの a とどうやって、区別しているのでしょう。どうやら、かなり複雑怪奇なことを脳は軽々とこなしているわけで(^^)、その機能が障害されているのが失読症のようなのです。 

その点、日本語の場合、ひらがなにしろ、漢字にしろ、種類は多くても、読み方が複雑に変わることはないので、一個一個読んでいけば何とかなるので、同じ障害があったとしても、英語を読むときほどは影響が現れず、失読症の発生が低いのであろう、というわけです。脳の仕組みというものは考えれば考えるほど、不思議で、かつすばらしいものですね・・・♪

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